CNCソフトCandleの紹介
Candleソフトは何でしょうか?
Candle GRBLソフトは無料で使える基本的なCNCマシン制御ソフトです。非常に簡単であるため、初心者に最適です。
Candle ユーザーインターフェース
Gコードビジュアライザーを内蔵し、Gコードプログラムの実行に必要な機能のみを搭載しています。
最小限の基本機能しかあって制限される可能性があるが、CNC加工に不慣れな方にとって、「情報過多」を大幅に軽減することができます。
どのタイプのCNCマシンがCandleソフトが使用できますか?
CandleはGRBLソースコードを使用し、Arduinoハードウェアを使用して実行できます。 したがって、Arduinoコントローラーと3軸(X、Y、Z)以下のCNCマシンは、Candleソフトウェアを使用して制御できます。
このタイプのソフトは趣味での使用のみを目的としているため、主にdiy cncホーム改造および小型消費者向けのcncルーターやミルで使用されます。
ほとんどの3018スタイルのCNC彫刻機は、Arduinoクローンハードウェアを備えているため、これらのマシンを制御するためのCandleまたは他のGrblベースのソフトのコピーが付属しています。
Candle CNCインタフェースの説明
状態(State)
この部分では、作業座標(データムオフセット)および機械座標(機械基準点または機械原点位置)に対する主軸の位置を示します。
「状態」の読み出し
基本的なCNCマシンの場合、機械座標(machine coordinates)は、マシンの電源がオンになったときにスピンドルが配置されている位置です。
各軸のプラスの端に原点を設定することを薦めます。プログラムの終了時およびマシンの電源を切る前に、マシンを原点に復帰することをお勧めします。
コントロール(Control)
最初のボタンは「ホームボタン」です。 正しく設定されると、「Grbl Candleホーム」機能がマシンを事前定義された原点に復帰します。マシンに制限/ホームスイッチが装備されている場合に使用できます。
ホームボタン(The home button)
リミットスイッチのない3018彫刻機のような基本的な機械をお持ちの方は、このボタンを無視して、代わりに「安全位置」(safe position)を使用することができます。原点復帰機能としての使い方は、この記事の後半で説明します。
次のコントロールボタンはZ-プローブ(Z-probe)です。Arduinoの制御ボードには、プローブを接続する機能があります。
Z-プローブボタン(The Z probe button)
接続され、正しくセットアップされていれば、このボタンを押すとブロックの上部をタッチし、これをZ基準としてセットします。
次の2つのボタンはZero XYとZero Zで、これらを押すとワーク座標(work coordinates)が現在のスピンドルの位置に設定されます。
X YとZ軸zeroボタン(The X Y and Z axis zero buttons)
次は原点戻しボタンです。これを押すと、G92コマンドで以前のワークオフセットが復元されます。
原点戻しボタン(The restore origin button)
リセットを実行するとワーク座標がクリアされるから、この際にこのボタンが役に立ちます。原点戻しボタンを押すと、ワーク座標データーを元に戻すことができます。
本機能は電源が切ってから再起動した後にも使用できます。電源が切る前に、ホームポジションに戻しておくだけです。
「セーフポジション」(Safe Position)は、設定ダイアログの「セーフポジション」コマンドで指定した仕方で機械軸を移動させます。
セーフポジションボタン(The safe position button)
ホーム/リミットスイッチのない機種では、これをホームポジションのボタンとして使用することができます。設定ボックスを開き、セーフポジションコマンドボックスに「G53G00G90Z0.;G53G90X0.Y0.」を入力するだけです。
このボタンを押すと、機械はホームポジションに移動します。
リセットとは、緊急停止に相当するものです。このボタンを押すと、機械はスピンドルとすべての軸の動きを停止します。
リセットボタン(The reset button)
アンロックは、リセットを押した後にマシンを再び起動させるために使用します。
アンロックボタン(The unlock button)
スピンドル
スピンドル制御機能(The spindle control function)
ここでは、手動でスピンドルのスイッチを入れ、スピンドルの回転数をコントロールすることができます。スライダーを移動して、回転数を下げたり上げたりすることができます。これは、手動でスピンドルをオンにするときのみ使用し、Gコードプログラムを実行するときには使用しません。
オーバーライド(Overriding)
この部分では、Gコードプログラムを実行する際に、送り速度、早送り、スピンドル回転数を調整することができます。送りと速度を調整することは、工具の破損や3018マシンの過負荷を防ぐのに非常に役立ちます。
ジョグ(jog)
ジョグ部分では、マシンの3軸を手動で制御することができます。左側の4つの方向ボタンはX軸とY軸を制御し、右側の2つの矢印はZ軸を制御します。
ジョグ部分(The Jog section)
「ステップ」(step)ドロップダウンメニューでは、異なる方式で軸の動きを制御するオプションを提供しています。「引き続き」(Continuously)を選択すると、方向ボタンが押されている間、軸が連続的に動きます。ボタンを離すと動作は停止します。
その他のオプションはすべて増分動きで、すべてはミリメートルで表示されます。
移動させたい距離を選び、方向ボタンを押すと、選んだ距離だけ軸が移動します。
ぶつかるのを防ぐ必要がある場合は、X Y方向ボタンの中に停止ボタンがあります。
次に、送り速度を選択します。送りを遅くすれば、より細かい手動制御が可能になります。
最後の部分は、キーボード操作を有効にするための「キーボード制御」(keyboard control)チェックボックスです。軸を動かすためのコントロールは以下の通りです。
数字キー 8 = Y+
数字キー 2 = Y-
数字キー 4 = X-
数字キー 6 = X+
数字キー 9 = Z+
数字キー 3 = Z-
数字キー 5 = 停止
数字キー 7 = ステップ長さ +
数字キー 1 = ステップ長さ –
数字キー / = スピンドルスピード –
数字キー * = スピンドルスピード +
数字キー 0 = スピンドル起動 / 停止 (1)
間違ってチェックボックスを選択したかご確認ください。キーボード制御を選択すると、コンソールが使用できなくなります。
コンソール(Console)
コンソールボックス
このエリアは、いずれかのコントロールボタンを押したときのコマンドを表示します。また、MDI画面としても使用されます。
手動データ入力(Manual Data Input)では、コード行を個別に入力し、読み込まれたGコードプログラムとは別に実行することができます。
Gコードプログラムの読み込み
プログラムを作成したら、「オープン」(open)または「ファイル」(file)→「オープン」(open)をクリックします。これで君のプログラムは「行列」(queue)に入れられ、「送信」(send)ボタンを押すと君のマシンに送られる準備が整います。
プログラムの最初の数行が、画面の下の部分に表示されているはずです。
Gコードプログラムはメートル法でもインペリアル法でも実行できますが、Candleは「状態」(state)の読み出しではミリメートルしか表示しません。これを変更する方法はないです。
G20コード(インチ)がプログラム内で指定されている限り、インペリアルGコードのプログラムを実行すると、正しいサイズのプロジェクトが作成されます。
CNCマシンのセットアップ
ジョグ機能を使って、3軸の位置を必要な場所に配置します。位置が決まったら、Zero XY と Zero Z ボタンを押してください。
データムが設定されたら「セーフポジション」(safe position)を押します。上記紹介したように設定すれば、機械はオリジナルポジションに戻ります。
Gコードプログラムの実行
プログラムが読み込まれたら、「送信」(Send)をクリックするだけで、マシンがプログラムを実行します。
「行列」(queue)を押すと、スピンドルを停止させずに軸の動きを停止させることができます。
問題が発生し、プログラムを停止する必要がある場合は、「中止」(Abort)を押すだけで機械は完全に停止します。その後、「セーフポジション」(safe position)を押すと、機械は彫刻材料から離れ、オリジナルポジションに戻ります。
再起動する場合は、「リセット」(reset)をクリックしてプログラムの最初に戻してから、再度「送信」(Send)を押してください。
キャンドル・ビジュアライザー
ビジュアライザーの工具パスは、通常通りマウスで操作することができます。
読み込んだプログラムのツールパスを表示するビジュアライザー
マウスの左ボタンを押しながらマウスを動かすとパスを回転させ、右ボタンを押しながら動かすと平行移動させ、右ボタンを押しながらスクロールホイールを回すと拡大および縮小できます。
ビジュアライザーウィンドウの右上には、いくつかのアイコンがあります。彫刻画面をよく使うビューポートに調整させることができます。